ここでマスターしたいこと
- 文字列を表示できるようにすること。
- C#の命令を使えるようにすること。
まずは推測してみよう
すでに登場しているが、以下は「こんにちは」とダイアログに表示するプログラムである。
MessageBox.Show("こんにちは");
では「おはよう」と表示するにはどうしたらよいだろうか。勘の良い人は分かったのではないだろうか。答えは以下の通りである。
MessageBox.Show("おはよう");
MessageBoxの使い方はまだ解説していないが、サンプルプログラムと実行結果が分かれば、習っていなくてもプログラムの使い方を推測できる。プログラムが上達する人と、いつまでも理解できない人の差は、このような推測をしているかどうかである。外れてもよいので、推測することを心がけ、勘を身に付けてほしい。
MessageBoxの解説
最初に出てくる単語で振る舞いが決まる
C#をはじめ、多くのプログラミング言語は書く順番が決まっている。最初の単語で、その行が何をするのかが決まる。MessageBoxは、メッセージを表示するダイアログを操作するためのクラスというものであるので、その行はメッセージの表示をどうにかしたい行、ということが決まる。
クラス
クラスは、プロパティ(属性やデータ)やメソッド(関数や命令、挙動)をまとめたもの。Buttonもクラスである。プロパティウィンドウで、プロパティを見たり、編集できたことを思い出してほしい。
.Show
クラスの後ろに.(ドット)を書くと、MessageBoxクラスが持っているプロパティやメソッドを呼び出すことができる。Visual C#のコードで、MessageBox.と記載すると、いくつかの命令が表示されるだろう。以下は、「MessageBoxクラスのShowを実行する」ということ。
MessageBox.Show
必要な要素が揃っていないので、上記のままではエラーが発生する。
引数(ひきすう)
メソッドには、パラメータ(引数)を渡すことができる。MessageBox.Showは、表示させる文字列を引数で渡すことになっている。
引数の記載ルールは以下の通りであるので覚えておくこと。
MessageBox.Show()には、引数を複数与えることもできるが、今回は利用しないので紹介しない。プログラム言語には大量のクラスや機能があり、全てを覚えておくことは不可能である。MessageBoxがどのような機能を持っているかは、Googleなどで、「C# MessageBox」を検索すると見つけることができるので、必要に応じて調べるようにしよう。
プログラム内に文字列を記載する
「こんにちは」というのはプログラミング言語ではないので、そのまま記載するとエラーになってしまう。
そこで、表示させた文字列などをプログラム内に記載する時には、"(ダブルクォーテーション記号。[Shift]キー+[2]キー)で囲うルールになっている。ダブルクォーテーションは半角で入力する。ダブルクォーテーションで囲んだ場所は、一部の特殊な文字を除いて、半角、全角、日本語などを記載することができる。
MessageBox.Show("こんにちは")
ここまでの解説で、上記が
- MessageBoxに
- Showで文字列を表示する
- 表示する文字は「こんにちは」である
というプログラムの意味が組み立てられた。
プログラムの最後は;(セミコロン)で終える
プログラムの最後は;で終えるというルールがあった。それを最後にくっつけて、以下で完成である。
MessageBox.Show("こんにちは");