tanaka's Programming Memo

プログラミングについてのメモ。

Unity認定試験、受けてきました

japan.unity3d.com

日本最初のUnity認定試験。無事、合格できました!ざっくりどのような感じだったかをまとめておきます。

試験時間

90分で100問って、1問1分無いので大変そう。と思ったのですが、杞憂でした。40分ぐらいで解答を終えられました。ちゃんと勉強しておけば、じっくり取り組んでも60分はかからないと思います。

Unityのバージョンは?

不安な点の一つでしたが、試験対策講座で基準のバージョンを教えていただけました。自分はUnity5.3.8をインストールして対策勉強をしました。とはいえ、Unityコラボなどは5.5からのものですので、必ずしもその時代のものだけでもありません。バージョンによって変わるような細かいところは試験に出ない、という理解で大丈夫と思います。

試験の難易度

広く浅く知識を問われる、Unity版のITパスポートといった感じです。出題形式は以下の3タイプ。

  • 正解や間違いを一つ選ぶ選択肢形式
  • 数個のキーワードを対応づける紐付け形式
  • 画面にUnityEditorの画面が表示されて、操作する場所などを指し示すホットスポット形式

論述やコードを自分で書く必要はありません。気をつけるのは用語です。普段、何気なく使っている機能や操作をなんと呼ぶのか把握していないと、あれ?っとなります。何問か、あれ?っとなりました・・・。

どの程度対策をしたか

期間は2週間ぐらいで、本格的に集中したのは最後の1週間です。

2週間前ぐらいから、Unityの公式ページに掲載された試験目的一覧に目を通して、自分が弱い部分について公式マニュアルやチュートリアルを眺め始めました。

試験会場でもあったVRアカデミーさんの試験対策講座に申し込んでいて、事前にUnityサービスの対策情報をメーリングリストで送ってくださったので確認しました。

試験一週間前に試験対策講座。受験するならこれは絶対参加した方がいいです! 知りたいことが全て詰め込まれていました。

残り一週間で、講座で教えてもらった要点を押さえながら、Unity公式サイトのマニュアルを読み込みながらUnityを操作して練習しました。気になった用語はメモ帳に書き出して、20ページ強の対策PDFを作って、電車の移動中とかに目を通すという受験生のようなことをやってました。

コースウェアは必要か

僕はコースウェアを使わなかったので必須ということはありません。ただ、試験対策講座に参加するか、コースウェアをやらないと入手できない情報がいくつかあります。どちらか一方はやらないと大変だと思います。

コースウェアがどんなものか知らないので憶測になりますが、試験範囲が絞れるので準備が楽になると思います。あと、満点目指すのにも役立つのではと思います。

こんな人におススメ

Unityを使い始めて1~3年ぐらいで、自分がやりたいことはある程度できるけど、まだ知らないところがちらほらある、という人には、Unityの機能を俯瞰する良い機会ですのでおススメです。こんなのあったのか、というような発見があると思いますし、表現の幅が広がると思います。自腹で受験するというよりも、社員の基礎技術力向上のために会社が受験を支援するのが一番しっくりくる感じがします。

僕のように製品には関わっていないけど、講師業をやっている人にも有用だと思います。よく使う機能以外は結構知らないもので、基礎の確認に有用でした。

すでに業務でUnityを使っていたり、シェーダーとかプラグインに突っ込んでいる方が自腹で受験するのは見合わないと思います。結局のところ、認定より作品の方が説得力がありますので、名刺代わりの作品があれば必要ないと思います。ただ、Unityさんにお世話になっている気持ちを表すお賽銭代わりに受験するのは、大いにアリだと思います。ファングッズみたいなものですよね。お、持ってますね、ニヤッ、みたいな。

準備の仕方

ざっくりと準備の仕方です。

まずは、試験目的一覧のうち、「職務における心構え」「ゲームアートの原則」「ゲームデザインの原則」「業界情報」の4項目以外について、Unityの公式マニュアルに目を通しつつ、Unityを操作して、関連する操作などを全てやっておきます。突っ込んだ問題は殆ど出ませんので、一通りの操作方法と効果を確認して、あとは用語の把握、マニュアルに書いてある操作手順を確認しておけばオッケーです。マニュアルで分からない部分は、公式チュートリアルYouTubeを探すと色々と見つかると思います。

あと、知的財産権と、秘密保持契約については、簡単に調べてまとめておくとよいです。

ここまで終わらせるのにどれぐらいかかるかは、キャリアや知識によって大きく異なると思います。キャリアが浅い場合は何ヶ月かかかるかも知れません。期間が読めないので、ここまで終わらせてから受験日を設定するのが無難と思います。一覧の項目を全て触ったことがあるなら、一覧を見るだけで十分かも知れません。

4項目以外の試験目的一覧の内容や操作が把握できたら、試験日程を調べて、受験一週間前のVRアカデミーさんの試験対策講座とセットで申し込むのをおススメします。

試験対策講座で、試験についての具体的な内容や重点ポイント、対策しなかった4項目について教えていただけます。あとはそれらについて準備すれば合格点は取れると思います。

試験対策講座に出られないとか、自力では操作が調べられなかった場合はコースウェアを検討するとよいと思います。

最後に

これまでノータッチだったAudioMixerやUnity Ads、あやふやだったLightingやアニメーション、UI周りについて、試験対策のために、かなりまじめに読み込んで理解を深められました。受験料を無駄にしたくない一心で頑張れたのは大きかったです。

僕はUnityでゲームを作ることはできますが、製品を作っている訳ではありません。では何をもって人に教えているのかとなった時に、少なくとも認定試験は通っている、というのは励みになりそうです(とかいいつつ、日本最速の!という部分で楽しくなって勢いで申し込んだような気もしますが)。

最後にの最後に

退室時にシャツをいただきました。暖かそうな生地でこれから活躍しそうです。VRアカデミーさん、的確なサポートと運営、ありがとうございました!

一緒に受験されたみなさま、お疲れ様でした。合格されたみなさま、おめでとうございます!不合格だった方も、問題の雰囲気や内容は把握できたことと思いますので、対策したら一気に点数が伸びると思います。懲りずに頑張ってください!

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