tanaka's Programming Memo

プログラミングについてのメモ。

ボクセルキャラを粘土で作る!

この記事はVoxel Advent Calendar 2018 20日目のものです。ちょっと趣向を変えて、リアルにボクセルのキャラクターを作る記事です。

昨日は、はやなささんの自分のボクセル創作を振り返った話 - hayanasa’s Flower Factoryでした。明日はMagicaVoxelからUnityにキャラクターを読み込むときにめちゃくちゃお世話になっているブログを書いてくださったdaishihmrさんです!

目次

ボクセルキャラを作る!

現在、ボクセルで描いたキャラクターを主人公にしたパズルゲームVoxelorerBird(ボクセローラーバード)を開発してます。主人公はこんなキャラ。

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ハク

なんかグッズも欲しいなぁと思って粘土で作ることにしました。

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ドン!

とりあえずこんな感じ。仕上がりはちょっと微妙ですが、一応それっぽい感じにはできそうです。ということで、材料や作り方をご紹介します!

材料

キューブ型

レジンや粘土用のキューブのシリコン型です。アートギャラリーフローレのソフトモールド キューブ型を使ってます。これに粘土を詰めて、キューブを作ります。

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シリコン型

いくつかのサイズがありますが、2番目に小さい3.5mmのものがちょうどよい感じです。同時に8つ作れます。

粘土

粘土は何種類か試してみて、Heartyが個人的には一番使いやすかったです。

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Hearty

マットな感じになるので、今回のような動物キャラには向いていると思います。

もう1種類よかったのがGraceです。Heartyに比べるとちょっとお高いですが、ピカピカな硬質な仕上がりになります。目とクチバシはGraceの黒で作りました。

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Grace

アクリル角棒 3mm

粘土を詰めるために東急ハンズで買いました。

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アクリル角棒3mmx3mm

最初は爪楊枝の裏側で詰めていましたが、角まで押し込むのに時間がかかりました。角棒だと面積があるので押し込みやすいです。東急ハンズで100円ちょっとだったと思いました。

木工用ボンドと筆

キューブを接着するためのセットです。木工用ボンドは普通の速乾タイプ。筆は100円ショップで買いました。

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木工用ボンドと筆

木工用ボンドを水で薄めて使うのですが、受け皿はインスタントコーヒーの蓋を使ってます。まあ、何でもいいです。

その他

あとは、爪楊枝、サランラップ、粘土を保存するためのビニール袋といった日用品で全てです。

今回のキャラ用の材料費

シリコン型は4つ買いました。白と黒のキューブをそれぞれ同時に16個ずつ、合計32個作れる体制です。モノトーンのキャラなので、粘土はHeartyの白と黒、目とクチバシ用のGraceの黒が1袋ずつです。一番使ってる白でもまだ半分も減ってません。当面は1袋で十分です。

あとは一つずつということで、スターターキットは4千円ちょっとでした。一度揃えれば、あとは粘土とか消耗品は安いので結構この後はお安そうです。

値段
シリコン型4つ 2,580円
Hearty白と黒 940円
Grace黒 164円
木工用ボンド 185円
108円
アクリル棒 150円ぐらいだったかな?
合計 4,127円(ぐらい)

キューブの作り方

粘土のキューブの作り方です。

こねる

まずは粘土を10秒~20秒ほどこねて、柔らかさを均等にします。最初は水分が多くて、手にくっつくような状態かも知れません。それだと乾くのが遅くなるので、平たくして5分ぐらい乾かしてから使った方がよいかも知れません。

粘土がべたべたしなくなって滑らかになったら、シリコン型に詰めていきます。

シリコン型に詰める

キューブの半分ぐらい埋まる程度の薄さで、シリコン型に押し付けるようにして粘土を延ばします。あとは、アクリル棒でしっかりと角まで粘土がいきわたるように押していきます。

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3.5mmのCubeに粘土を詰める

裏側から見ると、詰まり具合が見えますので、角までうまく粘土が行き渡っていたら、さらに粘土を足して、キューブからはみ出して構わないので、アクリル棒で押し込みます。

余分な粘土を削り取る

粘土がキューブにしっかりと詰められたら、爪楊枝の腹の部分を使って、余分な粘土を取り除きます。

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ならす

大雑把にやると粘土がめくれたりするので、爪楊枝をよい塩梅で転がしつつ押し広げる感じで平らにします。粘土は乾燥すると少し縮むので、へこむよりは、少し盛り上がっているぐらいの方がよいと思います。シリコン型にはみ出した分は、粘土のかたまりを押し付けるとくっついて取りやすいです。

この作業に一番時間がかかります。道具を工夫すればもっと奇麗で手早くできるかも知れません。まだ研究中です。

2.5mmキューブ

ついでなので、2.5mmの一番小さいキューブも作ってはいます。このサイズだと爪楊枝の裏側で押し込めます。

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2.5mmは爪楊枝で

表面をならす

詰め終わったら、ビニールなど表面がなめらかなものを敷いて、上から爪楊枝でならして、表面のでこぼこを減らします。

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表面をならす

効果はあるようなないような、まあ、おまじないみたいなものでやってます。

完了!

ということで、一丁あがりです。

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詰め終わり

自分の場合、4セット揃えるのに30分ぐらいかかります。時給換算するとこれはどうだろう...という感じですが、息抜きの手の運動ということで。

粘土をしまう

粘土はとても1回では使いきれません。残りは、こんな感じでラップで口を閉じた上で、ジップロックに入れて空気を抜いて、冷蔵庫で保管しています。

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仕舞い方

夏から4ヶ月ぐらい経ってますが、ちゃんと空気を抜いておけばまだ使えています。

乾燥

最初は、詰めたらすぐに取り外して、どんどん量産できるものと思っていました。実際やってみると、完全に乾かないと形が崩れてしまって取り出せませんでした。

真夏で半日冬だと1日はかかります。のんびり待ちます^^; 冷蔵庫だと乾燥しているので早く乾くという情報もありますが、うちの冷蔵庫は乾燥しない感じの冷蔵庫らしく全然乾きませんでした...。一度、試してみるとよいと思います。うまくいくと結構早く乾燥するかも知れません。

乾いたらシリコン型を裏返して、裏からデコピンをすればポロポロと外れます。完全に乾いていれば形は崩れませんので、粘土の周りのシリコンを少し押して、キューブが少し出たところを爪に引っかけて取り出しても大丈夫です。ということで、こんな感じでできあがります!

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出来上がり

シリコン型を4つ持っていても、1日で作れるキューブの数は32個。夏なら頑張って64個。キャラクターを作るのはなかなかの長期戦です^^;

接着

キューブができたら、木工用ボンドで接着します。木工用ボンドをそのまま使うと、粘土をくっつける時にはみ出して、そこが変色してしまったりします。そこで、水で薄めることにしました。割合は適当で1対1ぐらいでよいと思います。何らかの器に木工用ボンドを少し出して、同じぐらいの量の水も一緒に垂らして、筆で薄めながら粘土の接着面に薄く塗ります。

組み立て方は、表面の層から1列をまずくっつけて、繋げた列同士をまたくっつけて面を作るという感じでやりました。例えば、まずは以下の白、黒、黒、黒、白の5つのキューブをくっつけて1列作ります。

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最初の1列

接着は結構適当で大丈夫で、ボンドを塗ってはくっつけ、ボンドを塗ってはくっつけしてまず5つ繋げてしまってから、平らな面に押し付けながら、端から爪楊枝の後ろでぎゅうぎゅう押して10秒ぐらい待つと離れなくなります。そんな感じで、次は白を7つ、その次は白、Graceの黒、白3つ、Graceの黒、白で1列、という感じで顔のパーツを1列ずつ作っていきます。

30分ほどすれば、少し力が加わったぐらいだと大丈夫になるので、作った列同士をボンドでくっつけていきます。あまり強く力を加えるとまだこの段階では形が崩れるので、爪楊枝の腹の部分や、アクリル角棒などをうまく使って力を加えてくっつけました。1日放っておけば、かなりがっちりと乾きますので、列だけ作っておいて、あとは次の日とする方が確実かも知れません。

1列できたら、もとのボクセルモデルを見ながら1列奥を同じようにくっつけていきました。裏から見るとこんな感じです。

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キューブ自体がそれほどちゃんとした立方体ではないので、力技っぷりがあふれる裏側ですが、表はなんとか形になってます^^;

完成

改めて現在できてるやつ。

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ななめ

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見上げ

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見下ろし

デジゲー博に連れて行きました。

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デジゲー博のブース

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ココ

まとめ

クオリティは微妙な感じですが、立体物が作れるのは面白いです。また、立体にせずに平面でくっつけて、ニスで仕上げてキーホルダーにするとかもできるかも知れません。

粘土は、基本的な色は揃っていて発色もいいです。粘土を混ぜて色を作ることもできますし、白の粘土に絵具で着色することもできます。そのあたりは自由度が高いと思います。粘土に磁石を練りこんで、マグネットにできると面白いなとか思ってます。

シリコン型はレジンにも使えるので、レジンのキューブを作ることもできます。そうすればもっと奇麗なものが作れるかも知れません。粘土でも、器用で仕事が丁寧な人ならもっと奇麗にできそう。。。

ちょっと熱が冷めて最近あまり作業を進めてませんが、またぼちぼち組み立てたりキューブを作っていこうと思います^^

明日は、daishihmrさんです!