tanaka's Programming Memo

プログラミングについてのメモ。

デジゲー博2022出展してきました&5年間の感謝

まずはデジゲー博10周年、おめでとうございます。自分は2018年から参加をはじめた中途組ですが、毎年当選という幸運に恵まれてデジゲー博の歴史の半分である出展5周年(?)を迎えました。デジゲー博は自分にとって年末年始のようなイベントになりました。

11/13(日)に秋葉原UDXにて開催されたデジゲー博2022の展示が完了したので簡単な振り返りです。

目次

展示ブースと設営

去年一昨年と1机1ブースで贅沢に使えましたが例年に戻りました。

といっても2ブース分の時も密を避けるために1ブース分の幅で展示してたので特に変わりなし。去年、撤収で苦戦したので今年はイメージトレーニングをして荷造りや出す順番を考えて設営にあたりました。

前日

前日はPCなどは持ち込まずに展示台や小物の設置をしました。

  1. 展示台(タンスの整理用の棚)の袋から小物を全て出して机の上に並べて置く
  2. 展示台を組み立てて机の上に設置
  3. 布を被せて洗濯ばさみで固定
  4. 机に並べていた小物類の設置開始
  5. 展示台の上に名刺入れ、スマホスタンド、イーゼル、粘土細工、マウスパッドを並べる
  6. これ以降、空き箱や袋は中身を取り出し次第、元の入れ物に戻す
  7. イーゼルにB4のちらしを立てかけ
  8. ポスター立てを組み立ててポスター設置
  9. 最後に展示台入れの袋を縛るための紐類を袋の一番手前にしまう

以上で前日設営終わり。おおよそ30分程度でした。

自分のブースの前にProject ICKXのどデカ筐体が設営されててめちゃくちゃ楽しそうでテンション上がりました!

当日

展示当日は9時半過ぎに会場に到着しました。

9時45分ぐらいから設営を始めたと思います。

  1. 机でルキグラの箱を開けてケーブルを取り出して中敷きをしまい、本体をケースから出す
  2. ケースを箱に戻して机の下に片付け
  3. ルキグラを展示台上で組み立ててケーブル接続
  4. AndroidiPadを取り出してスマホスタンドに設置
  5. PCを取り出して机に設置
  6. 電源ケーブルを机の上のよき位置に置いて給電
  7. ルキグラ、スマホのケーブルをPCに接続
  8. Voxelorer Bird起動

以上で40分程度で設営完了。

sketchfab.com

雑にフォトグラメトリした展示ブース。

ルキグラとAndroidiPadのケーブルが全てType-Cで、ノートPCのType-Cが2口だったので口が足りないと当日気づきました。念のために持って行っていた手持ちのiPhone用の給電セットが役に立ちました。備えあれば患いなし!しかし改めて考えるとルキグラに電源コネクタが付属してたのでそれ使えばよかったのでした。

当日設営は忘れ物が怖いので避けてますが、どうしても当日となった時は9時半着ぐらいなら間に合わせられそうな手応えでした。

入場開始前

入場が始まれば終わるまでほぼブースに詰めっきりになるので、少しご近所の作品を遊んだり、ご挨拶に回ったりしました。ご挨拶に来て下さった皆様、ありがとうございました!!

展示本番

自分のブースは比較的静かな感じでした。これまでは缶バッジくじをやったり、WebGLのお持ち帰り版を配ったり、テスト招待を配ったりしてきましたが、今年はリリース方針の検討中で新しいことがあまりなかったので積極的にお声掛けしたりカードを配ることはせず。気づいて足を止めて下さった方に遊んでいただきました。

お昼過ぎに体調不良で一時ブースを離脱。周りの方やスタッフの皆様にはご心配とご迷惑をおかけしました。14時半ぐらいに復帰して後半戦へ。

体調不良の原因は、準備の疲労が溜まっていたところに当日のハイテンション+ルキグラの画面を覗き込むために無理な体制で前かがみを続けていたことの合わせ技だろうと考えてます。次の日はふくらはぎが筋肉痛になってました^^; 例年はUnity上で実行したものをルキグラに映していたのでプレイの様子は手元のPCで確認できました。今年はシーンの切り替え中に画面が乱れる症状があったことと、そこそこしっかりとまとめられていたので滑らかに動作するビルド版で展示をしたのですが、ブース裏から様子を確認することができなくなりました。無理な姿勢でルキグラを長時間覗き込むことで体の疲労が一気に押し寄せてきた感じでした。

ということで復帰後は無理をしないようにUnity上でルキグラ版を動かして覗き込まなくて済むようにしました。やや画面が乱れたり操作の反応が悪くはなりましたが、運用はとても楽になりました。ビルド版でも手元で画面を見れるようにするという課題が見つかりました。

現場復帰後は体調が悪化することはなく、ご挨拶に来て下さった方々と情報交換をしたりして楽しく展示を終えました。

撤収

撤収手順を検討してきていたのでそこそこのペースで片付けが済みました。今回はスーツケースなしで、展示台袋、ルキグラ袋、PCリュックにまとめられたのがよかったです。

展示台袋の下に滑車を付けたら楽かなと思ってつけてみたのですが、小さすぎて袋を引きずってしまうので殆ど役に立たず。袋の下面を保護するパーツと大きめの滑車にして確実に滑車で転がせるようになると楽になるかも、というのを考えています。

いただいたコメント、展示での気づき

展示していていただいたコメントや気付いたことなど。

  • スクロール操作が誤って発動してタップ操作がうまくいかないことがしばしば発生。スクロールは殆ど不要なので操作の割り当てを変えることや設定項目を作るなど遊びにきてくれたO関君とあれこれ検討しました
  • 去年のもので十分にリリースして大丈夫、というご意見を頂戴しました。ありがとうございます!
  • ルキグラと相性の良い、かわいい、そこにある感がよい

かわいいかわいいと連呼しながらクリアしていただいたのが印象的でした。この世界を広げていきたいと実感しました。

以下、気付いたことなど。

  • ステージが多すぎた。試遊版は3ステージ程度の軽いものにして、その先はお持ち帰り版やアプリで、とするのがよさそう
  • ルキグラ版はミラーリングで手元で画面を確認できるようにする
  • 自動デモはとてもよかった
  • しばらく操作がなかったらタイトルに自動的に戻す機能を入れる
  • Undoやブロックの移動バグは発生しなかった
  • ブロックの色やデザインを一新していたが操作に迷ったりする方はいなかったので問題なさそう
  • 氷の仕掛けに気づけない方がいらっしゃった。滑って失敗した時のヒントメッセージは必要
  • ルキグラの給電は電源からできる
  • ポスターが応対の邪魔かも

おおよそこんな感じでした。カードの配布枚数は40枚ほど。途中離脱があったり積極的にお声掛けしなかったこともあり例年の2/3ぐらいでした。

次回に向けて

去年までは広告付きのリリースを目指していたのですが、世界中で変わる法律への対応やSDK変更によるメンテの手間や遊ぶ前の規約の煩わしさ、低年齢層の方に遊んでもらいにくくなるというデメリットがどうにも気になりました。そこで6月ぐらいにリリースの方針を以下のように見直すことにしました。

  1. パズル部分のみで構成した教材用プロジェクトをGitHubで公開し、広告もアナリティクスもなしの無料版をアプリストアで配信。これなら面倒なしにお子さんに遊んでもらえます
  2. 無料版の設計やプログラムの解説書籍を販売する
  3. 仕掛けやストーリーを追加した有料版を出す。買い切りで広告もアナリティクスもなしで規約をシンプルに

無料版を書籍や有料版への呼び水にすることで腑に落とすことができました。

デジゲー博への応募の時点では無料版の公開はできそうかなと考えていたのですが、公開に向けた諸々の技術調査やシステムの見直し、8,9月にやったゲームジャムマラソンなどで大幅に作業が遅れて今回の展示になりました。来年も幸運に恵まれて当選できた暁には本来の今年の目標であった無料版の公開を目指しつつ、あわよくば書籍や有料版も間に合えばと考えています。

いただきものなど

今回は10周年ということでデジゲー博パーカーをゲット!ご挨拶でいただいたパンフなどを添えて。

最後に

改めて、デジゲー博10周年おめでとうございます。年に1度、対外的に発表する機会が持てたことは活動に大いにプラスでした。Voxelorer Birdはデジゲー博の当選がきっかけで生まれた企画なので成長を今後も展示していきたいです。1年の節目になるイベントとして今後もますますの発展を祈念しております。

ブースに遊びに来て下さった皆様、ありがとうございました。もくもく会での縁を確認できたり、チュートリアルを活用していたお礼をお伝えできたり、何年か分からないぐらいぶりにお話できたり、毎年学校の学園祭で後輩を叱咤激励した上にこちらにも遊びに来てくれたりと刺激を得られました。

設営と撤収は手順も固まって落ち着いてできるようになりました。それと同時に、手元で進行を確認できるようにしたり、自動的にタイトルに戻すなどもう一工夫の部分が見つかったのは収穫でした。

近くのブースの皆様やデジゲー博のスタッフの皆様には体調不良でご心配とご迷惑をおかけしました。良くしていただいて大変助かりました。基本的に座ってお客様対応ができるような対策を検討して再発防止に努めます。

来年は当選できるのか、何が展示できるのか、或いは会場に遊びに行くのか今は分かりませんが、何らかの形で参加したいと考えております。