ここでマスターしたいこと
- 四則演算と余りの計算ができるようになること。
- コントロールをプログラムで動せるようになること。
前提
- 変数とはで紹介したように、四則演算はint型やfloat型といった数値型のデータで利用できる。
- 余りはint型などの整数型で利用できる。
書き方の例
計算記号一覧
計算 | 記号 | 書き方 |
---|---|---|
足し算 | + | 5+2 |
引き算 | - | 5-2 |
掛け算 | * | 5*2 |
割り算 | / | 5/2 |
余り | % | 5%2 |
計算のプログラム例の抜粋
private void button1_Click(object sender, EventArgs e) { int tasu = 5 + 2; int hiku = 5 - 2; int kake = 5 * 2; int waru = 5 / 2; int amari = 5 % 2; MessageBox.Show("5+2=" + tasu); MessageBox.Show("5-2=" + hiku); MessageBox.Show("5*2=" + kake); MessageBox.Show("5/2=" + waru); MessageBox.Show("5%2=" + amari); }
実行結果
計算の優先順位
- 以下の1にまとめた掛け算、割り算、余りは、2にまとめた足し算、引き算より先に計算される。
- 掛け算(*)、割り算(/)、余り(%)
- 足し算(+)、引き算(-)
- 同じグループの計算は、並べた順番に計算される。
- ()で囲んだ計算は、上記の優先順位に関わらず先に計算される。
以下は、優先順位によって計算の結果が変わる式の抜粋である。
int keisan1 = 1 + 2 * 3; int keisan2 = (1 + 2) * 3; MessageBox.Show(" 1+2 *3=" + keisan1); MessageBox.Show("(1+2)*3=" + keisan2);
実行結果
応用:コントロールを動かす
- ボタンやラベルなど、これまで利用してきたコントロールの配置や大きさは、以下のようなプロパティで操作することができる。
- コントロールの左座標は、Leftプロパティ。
- コントロールの上座標は、Topプロパティ。
- コントロールの幅は、Widthプロパティ。ウィドゥスと発音。
- コントロールの高さは、Heightプロパティ。ハイトと発音。
- コントロールの表示/非表示は、Visibleプロパティ(このプロパティはbool型)。ビジブルと発音。
- 新しくプロジェクトを作成して、以下のように4つのボタンと1つのラベルを配置する。
- 以下のプログラムを、button1をダブルクリックした場所に入力して、実行してみよう。
label1.Top = label1.Top - 5;
解説
- label1.Topで、label1の上の座標を読み出したり、設定することができる。
- C#における=記号は、数学の=と意味が異なる。
- =記号の右辺を計算する。
- 例では、現在のlabel1の上座標から5ピクセル減らした値を計算している。
- 右辺の計算結果を、=の左辺の変数に代入する。
- 例では、label1の上座標に代入しているので、label1の上座標が5ピクセル上に移動することになる。
- =記号の右辺を計算する。
label1.Topが200だった場合の処理のイメージ