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ボールが落下したら、ゲームオーバーになるようにしよう。Unityでは、接触の判定をif文などで自分で判定する必要はない。ボールの跳ね返りでも利用したコライダー(Collider)を利用すれば簡単に接触が判定できる。
ミスを検出するためのコライダーを置く
- 【Scene】ビューで、ゲームフィールドの外まで見えるようにする。
- メニューから【GameObject】→【Create Empty】を選択して空のゲームオブジェクトを追加する。
- 作成したゲームオブジェクトの名前を「MissZone」にする。
ボールが何にぶつかったかを判定するために、タグ(Tag)というものを利用する。以下の通り設定する。
- 「MissZone」のインスペクター(Inspector)から【Tag】のボタンをドラッグして、一番下の「Add Tag...」を選ぶ
- 【Element 0】に「Miss」という文字を設定して、「Miss」タグを作成する
- 【階層(Hierarchy)】ビューから「MissZone」を選択し直して、インスペクターの【Tag】で「Miss」を選択する
- メニューから【Component】→【Physics】→【Box Collider】を選択して、ボックスコライダーを「MissZone」に追加する。
- インスペクターの【Box Collider】の設定を以下のようにする。
- Is Trigger
- MissZoneは、ボールを跳ね返す必要はない。そのような場合は、このフラグをチェックする
- Size
- Xを80、Yを10、Zを10に設定。
- Is Trigger
- 当たり判定が緑色の四角で見えるようになるので、【Transform】のXを-13、Yを-44、Zを0ぐらいに設定して、ゲームフィールドの下にMissZoneを配置する
左右の枠の高さを延ばす
ミス判定用の衝突物が出来上がった。ただ、今のままだと枠とミスゾーンの間に隙間があって、そこからボールが画面外に逃げてしまう可能性がある。枠のボックスコライダーの高さを大きくして、画面外にボールが逃げないように調整しよう。
- 【階層(Hierarchy)】ビューから「FrameL」を選択。
- インスペクターの【Box Collider】の【Size】の【Y】を「1.5」にする。
- 【階層(Hierarchy)】ビューから「FrameR」を選択。
- インスペクターの【Box Collider】の【Size】の【Y】を「1.5」にする。
これでボールが画面外に逃げることが無くなる。
見た目(Mesh)と当たり判定(Collider)は、別の大きさに設定できる。MissZoneのように画面に見えない当たり判定を置くこともできる。これを応用すると様々な仕掛けを作ることができるので覚えておこう。
ミスの処理
ミスの判定をボールのスクリプトに実装する。ボールがブロックに衝突した時は「OnCollisionEnter()」という関数を使ったが、「MissZone」の【Box Collider】で【Is Trigger】という項目にチェックを入れたため、「OnCollisionEnter()」には「MissZone」との衝突は報告されない。
「Is Trigger」にチェックを入れた場合は「void OnTriggerEnter(Collider other)」という関数が呼ばれる。otherには接触相手のColliderオブジェクトが渡される。
Collisionは物理演算をしたり衝突した相手の形状をとることが出来るため、詳細な判定が行える。反面、実行速度は遅くなる。今回のように跳ね返らせる必要がない場合は「Is Trigger」を設定して、単純に接触したかどうかだけの報告を受け取るのがオススメである。
- 【プロジェクト(Project)】ビューの「Scripts」フォルダを開き、「CBall」をダブルクリックする。
- 【MonoDevelop】が開いたら、一番最後の「}」を見つけて、その上の行に以下のプログラムを追加する。
/** ミス判定*/ void OnTriggerEnter(Collider other) { if (other.CompareTag("Miss")) { Application.LoadLevel("GameOver"); } }
- 上書き保存する。
プログラムの意味は以下の通り。
void OnTriggerEnter(Collider other) {
- 【Is Trigger】が「true」のオブジェクトとの接触が報告される関数の定義。
- 引数「other」に衝突相手のデータが入っている。
if (other.CompareTag("Miss")) {
- 接触相手のタグ(Tag)が「Miss」かどうかを判定。
Application.LoadLevel("GameOver");
- 「GameOver」シーンを呼び出す。
実行して、ボールを落としてみよう。ゲームオーバーシーンに移行すれば成功である。
ここまでの「CBall.cs」
using UnityEngine; using System.Collections; public class CBall : MonoBehaviour { public float INIT_DEGREE = 75f; public float INIT_SPEED = 25f; // Use this for initialization void Start () { // shotBall(); } // Update is called once per frame void Update () { } void shotBall() { Vector3 vel = Vector3.zero; vel.x = INIT_SPEED * Mathf.Cos (INIT_DEGREE * Mathf.PI / 180f); vel.y = INIT_SPEED * Mathf.Sin (INIT_DEGREE * Mathf.PI / 180f); rigidbody.velocity = vel; } /** ミス判定*/ void OnTriggerEnter(Collider other) { if (other.CompareTag("Miss")) { Application.LoadLevel("GameOver"); } } }