tanaka's Programming Memo

プログラミングについてのメモ。

裸眼立体視ディスプレイLooking Glassを発注&到着しました!(2019/1/12追記)

2019年04月26日 23:59まで、クラウドファンディングのMakuakeでLooking Glassのセールをやっています!!

www.makuake.com

Makuakeで発注すると送料が無料になるので1万円程度お安くなります。更に、早期割引枠があるので購入をご検討している場合はチャンスです!!


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以前から気になっていた裸眼立体視ディスプレイLooking Glassのデモが吉祥寺のPico Pico Cafeさんで開催されたので見に行きました。その時の感想と、発注しちゃったので発注方法についてです。

そして、1/7の朝についに届きました!到着までの流れなど少し追記しました。(2019/1/12追記)

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VoxelorerBird for LookingGlass

目次

経緯と感想

当初は行く予定はなかったのですが、先に入っていた予定が1件キャンセルになり、代官山につのだゆきさんのガラス昆虫を見に行った帰りに寄れるなと思って急遽行くことに決めました。少し前にGateb〇xの実物を見て、立体視ではなくガッカリ感がありました。それもあって期待度はそれほどでもなく、買わないことを決断する材料にというつもりでした。しかし、実物は衝撃的でした。写真では立体感は伝わりませんが、立体感なしでも驚きの機能がありました。

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モニターを見る角度を変えているだけで、アプリの操作はしていません。どこから見るかで画像の角度が変わって見えるのです。左右方向のみですが、45°の範囲でこのように見ることができます。この機能があれば直感的な動きで奥行きを感じることができます。

技術的にはレンチキュラーレンズを使った古典的手法とのことです。ディスプレイの厚さは、技術的な理由というより、厚みの部分に立体像があるように感じさせる効果っぽいです。LEDライトが仕込まれていて明るく見せることもできています。

技術的なところは以下の記事に詳しいです。画面の解像度が上がったことで、情報量を増やせたことで古典的な手法でも表現力を強化できたということのようです。

[TGS 2018]ガラスの中に浮かぶ映像? 完成度の高い立体ディスプレイLookng Glass - GamesIndustry.biz Japan Edition

デモは、VoxatronをLookingGlassに対応させたもの。初めて遊びましたが、カメラがめり込んだ部分は中身が見えるようになっていたり、Voxelの魅力が詰まった作品でした。

その他には、リープモーションで踊っている3Dモデルの邪魔をするやつ。

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リープモーションで手の動きを取ってメタボールをいじれるやつ。

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Unity in the Sky!のモデルをおっさんに差し替えたものなどがありました。

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どのようなものが動かせるか

45°の範囲で、1°ずつ違う画像を用意する仕組みになっています。Looking Glassを通さないとこんなです。

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これだけの画像をレンダリングする訳なので、モデルやエフェクトはそれなりに制限されることが予想されます。自分でやりたいことがどの程度動くかは、実際に触ってみてのお楽しみです。

購入方法

すでにKickstarterでの募集は終わっているので、公式サイトから注文しました。9/24現在は前売り価格なので$100ぐらい安いです。値引き期間、終わってました。

送料がかかります(僕の場合は$80でした)。最初は製品の価格しか表示されず、確定時に追加されるので予算に注意してください!

大きいスクリーンは魅力でしたが、お値段が結構なもんで、置き場所もあれだしということで8.9インチの通常版にしました。Leap Motionも欲しかったのでInteraction Accessory Pack を付けました。

海外の発注なので、住所が海外仕様です。〒999-9999 東京都立野川市横町1-1-1なら、以下のような感じです。

  • Street address
    • 1-1-1 Yokocho
  • Country
    • Japan
  • Postcode / ZIP
    • 999-9999
  • Prefecture
    • Tokyo
  • Town / City
    • Tatenokawa-shi

あとは電話番号やらカードやらを入力します。支払いは手数料が安いっぽいのでクレジットカードにしました。

先にも書きましたが送料がかかるので注意してください。さらに注意なのがLocal Pickupの選択肢です。$0+税金$20ちょっとで安いじゃん!と迂闊に選んではいけません。自分で受け取りに行くというオプションです。取りに行くのはおそらく香港です。うっかり選ぶところだった。危なかった。。。

僕の注文内訳です。

  • Standard Looking Glass ($499)
  • Interaction Accessory Pack ($99)
  • 送料 $80
  • 消費税2,000円(到着時に宅配業者に払います)

合計$678+2,000円

日本円だと8万円弱ぐらい?Oculus Questより高いですがiPhoneよりは安い。Leap Motionも入手できるし、届くまでのわくわく感だけで個人的にはすでに元は取れちゃってる気がしてます。

現在は安売り期間が終わったので、上記より$100高くなってます(2019/1/12現在)

届くまでのスケジュール

  • 2018/9/24 発注
  • 2018/12/28 準備完了のメール。配送業者の追跡ページを見れるようになります
  • 2019/1/4 香港の配送業者が受け取り
  • 2019/1/7 到着!!

年末年始と土日が見事に挟まって準備完了から到着まで時間がかかりましたが(それでも10日程度ですが)、通常なら準備完了したら数日で届くと思います。

2019/1/12現在、今発注すると2月中旬に発送とのことです。この辺は変化すると思うので公式ページをご参照ください。

The Looking Glass - Looking Glass Factory

実装について

開発用のソフトウェアは公開されているので、Looking Glassを持っていなくても開発できます!tks_yoshinaga様の以下のブログに手順が紹介されていました。

tks-yoshinaga.hatenablog.com

クリスマスイブに勢いで作ったのが以下です。Looking Glassがないとこんな画像になります。

公式の開発ページは以下です。

lookingglassfactory.com

おまけ

似たような製品でVoxon Photonics社のVoxon VX1というのもあります。こちらは投影先のスクリーンが物理的に動いてそこの画像を投影するという力技をしています。お値段100万円オーバー!手が出ません...

[TGS 2018]空間に本物の立体映像を描くVoxon Photonicsのテクノロジー - GamesIndustry.biz Japan Edition

まとめ

立体視は好きで、昔からちょくちょく手は出していましたが成果を出せない鬼門でした。今回も同様になるのではないかという心配はありますが、作りたいものが具体的にいくつか浮かんでいて、開発中のVoxelorerBirdはすぐに対応できるはずなので、ジンクスを打ち破れるのではという期待が大きいです。そして、操作方法を色々と工夫すると面白いものが作れそうに感じています。自作の入力デバイスを昔から作りたいと思い続けてきましたが、その夢も叶えられるかも知れません。

オーダー番号を見ると1,500台はすでに注文されているようです。Kickstarterだけで1,200台を越えていました。千人ぐらい僕より先に突っ込んだ先生方が世界中にいるということで心強いです!

発送は年末で告知されていますが、到着は来年の1月過ぎかなと予想しています。それまでに色々と片付けて、万全の体制で待ちたいと思います。

・ ・ ・

そして、到着して使ってみて。発注した自分、でかした!という感想です。完全ではありませんが、1日程度でVoxelorerBirdを対応させることができました。Looking Glassに表示するだけならすぐで、時間がかかったのは操作を立体に対応させる部分でした。キーやコントローラーで操作するものならすぐに対応できると思います。

これからLeapMotionも組み合わせてみようと思います。楽しい!

参考URL