ここでマスターしたいこと
- 変数(へんすう)を知ること。
- 変数の代表的な4つの型を知ること。
変数とは
- データを記録するための入れ物のことを変数(へんすう)という。
- これまで使ってきたプロパティも変数である。
- 入力した値を入れておいたり、計算したり、計算した結果を記録したりするのに使う。
- 変数は、自分で自由に用意して使うこともできる。
データ型
- Visual C#をはじめとする多くのプログラミング言語では、変数に記録できるデータの種類が決まっている。
- データ型には多くの種類があるが、全てを覚えておく必要はない。必要な時に調べればよい。
- 以下の4つのデータ型は覚えておこう。
データ型 | 記録できるデータ | 算術演算の可否 | 記録できるデータの例 |
---|---|---|---|
int | 整数(およそ-21億~21億) | ○ | -12345 , 0 , 12345678 |
string | 文字列 | × | 0123 , abc , あいうえお |
float | 小数点の数値(有効数値7桁の値/10の+-38乗) | ○ | -1.23456f , 12345600000.0f , 0.0000123456f |
bool | trueかfalse | × | true , false |
int型(いんてじゃー)
- おおよそ、-21億~+21億までの整数を記録することができる。
- 足し算、引き算、掛け算、割り算などの算術演算ができる。
- 代表的なデータ型で、問題がなければこのデータ型を利用する。
- 小数点がある数値や、「abc」や「あいうえお」などの文字列を記録することはできない。
string型(すとりんぐ)
- 「abc」や「あいうえお」などの文字列を記録することができる。
- 引き算や掛け算、割り算などの算術演算はできない。
- 足し算はできるが、加算ではなく、文字列をくっつける処理になる。
- これまで使ってきたTextプロパティがString型である。
float型(ふろーと)
- 小数点以下のある数値を記録することができる。
- 有効数字は6桁ほど。
- 足し算、引き算、掛け算、割り算などの算術演算ができる。
- 「abc」や「あいうえお」などの文字列を記録することはできない。
- ゲームなどの正確な数値よりも処理速度が優先される場面で利用される。より詳細な数値を扱いたい場合はdouble型(だぶる)を用いる。
- float型の数値は、以下のように小数点を付け、最後にfを付けて表す。
float f = 3.14f; float zero = 0.0f;
bool型(ぶーりあん)
- trueとfalseの2つの値を記録することができる。
- 算術演算はできない。
- Visibleプロパティなどの有効か無効かを扱う場面などで利用する。
その他のデータ型
参考までに、データ型の一覧表のリンクは以下の通り。必要になったら調べるとよい。
組み込み型の一覧表 (C# リファレンス)
まとめ
- 変数は、データを記録するための入れ物である。
- Visual C#の変数には、データ型がある。
- int型は、-21億~+21億の整数を記録できる。
- String型は、文字列を記録できる。TextプロパティがString型。
- float型は、有効数字6桁程度の小数点のある数値を記録できる。
- bool型は、trueとfalseの2つの値を記録できる。