Unity5のMono Developでは、日本語入力の際に候補が表示されないので、プログラムコードの編集にはVisual Studio2013 Communityなどがおすすめである。利用する際に少々設定が必要なので、ここにまとめる。
なお、試したのはVisual Studio 2013 CommunityとUnity5.0.1の組み合わせである。
インストール
- Visual StudioとUnityをインストールしておく
- 利用したいVisual Studioのバージョンに応じたインストーラを実行する
- Visual Studio 2013用 Visual Studio 2013 Tools for Unity extension
利用方法
詳しくは Getting Started with Visual Studio Tools for Unity
以下、簡単に手順を記載。
- Unityでプロジェクトを作成する際に、[Assets]の中から[Visual Studio 20XX Tools]を加える
- 最初に加え損ねたら、[Assets]メニュー>[Import Package]>[Visual Studio 20XX Tools]で追加する
- [File]メニュー>[Build Settings]を選択
- [Script Debugging]にチェックを入れて、セッティングメニューを閉じる
- [Visual Studio Tools]メニュー>[Open in Visual Studio]を選択
以上で、UnityとVisual Studioの編集を連携させることができる。
デバッグ
Visual Studioでブレークポインタを設定して、Unityの実行をその場で止めて変数の値をチェックしたり、ステップ実行することができる。
- Visual Studioで、プログラムを停止させたい場所にブレークポインタを設定する
- Visual Studioの実行メニューを[Attach to Unity and Play]に変更して、押す
以上で、しばらく待つと自動的にUnityの実行が開始され、ブレークポインタの場所で実行が停止する
- Unityの実行を停止した時、Visual Studioの方でも停止ボタンを押すことを忘れずに
うまく動作しない時は、Unityを再起動する。
ヘルプ
- 調べたいUnityのコマンドを選択して、[Ctrl]+[H]でUnityのヘルプを開くことができる
その他もろもろの使い方…UnityVS の使用 - Visual Studio Tools for Unity | MSDN
注意点(2015/4/18現在)
UnityをバージョンアップするとVisual Studio用のアセットが消えてしまう
バージョンアップ前に、Unityのインストールフォルダ/Editor/Standard Assetsフォルダ内のVisual Studio 20XX Tools.unitypackageをどこかにコピーしておいて、バージョンアップ後に同フォルダに書き戻すなどする。
上記の方法でもダメな場合は、一度ツールをアンインストールしてから、Unityのバージョンアップ後に再インストールする。
Build Targetの変更が失敗する
Visual Studio Tools for Unityを起動したまま、[File]>[Build Settings]を開いて、Build Targetを変更するとエラーが発生して切り替えに失敗する。書き換え対象のファイルを、Visual Studioがロックしているのが原因と思われる。
同様の症状が発生したら、Build Targetを変更する前に一度Visual Studioを閉じてから操作をする。
新規に作成したスクリプトでキーワードの補完が動かない
新規にスクリプトを作成して、すぐにVisual Studioで開いてしまうとコマンドを入力してもオートコンプリートが効かない。
そういう場合は、一度Unityに戻り、スクリプトがビルドされたのち、Visual Studioに操作を戻せば動作する。